写真提供:金沢市
成巽閣
Seisonkaku
国指定名勝の3つの庭園。兼六園隣接
成巽閣は、金沢市の中心部、兼六園の南側に隣接しています。その始まりは、江戸時代末期の文久3年(1863年)、加賀前田家13代・斉泰(なりやす)の母、真龍院(しんりゅういん)の隠居所として築かれた巽御殿(たつみごてん)です。明治期に入って、巽御殿が「成巽閣」と改称された頃に、中庭や前庭が、明治42年(1909年)には、後の大正天皇である東宮の訪問を機に前庭に表門や馬車回し、玄関が整備されました。
建築と調和する庭園
成巽閣の主庭「飛鶴庭(ひかくてい)」は、書院と茶室、水屋を備えた「清香軒(せいこうけん)」と清香書院に面した庭で、辰巳用水から取り入れた水流を有する清邃(せいすい)な平庭の優れた事例として、昭和4年(1929年)に国の名勝に指定されました。
つくしの廊下の縁先には、中庭「つくしの縁庭園」があります。柱のない縁側から眺めるこの中庭は、飛鶴庭から続いており、開放的で伸びやかな空間を演出しています。中央にはクロマツ、左右には紅梅やゴヨウマツが置かれ、周囲にはドウダンツツジやモミジ、モチノキ、サツキなど四季折々の草木が美しくあしらわれています。辰巳用水から分流した遣水(やりみず)がゆるやかに流れ、その縁には銀縁笹やイカリ草などの下草が植えられ、繊細な風景を形作っています。
「万年青(おもと)の縁庭園」は御寝所の亀の間に面した中庭で、つくしの縁庭園からの遣水が格式ある廊下を挟んで流れ込みます。こちらは水の流れが深くなり、水音が響くように設計されており、ゴヨウマツやクロマツ、キャラボクの古木が大小の築山に配され、深山渓谷のような趣を生み出しています。
昭和24年(1949年)には、東京都目黒区にあった前田家駒場本邸から煎茶席の三華亭が移築され、現在の主庭・中庭・前庭を含む成巽閣庭園の配置が完成しました。こうした歴史の積み重ねを経て、平成29年(2017年)には、主庭に加え、中庭及び前庭を含む区域が国の名勝に追加指定され、その文化的価値は揺るぎないものとなっています。
見どころ
- 軒先を支える柱が1本も無い「つくしの縁」縁側の廊下から眺める「つくしの縁庭園」
- 国の重要文化財に指定されている建造物。「群青(ぐんじょう)の間」の色彩美や「謁見の間」の格式と意匠など
成巽閣は、江戸末期以降の歴史と自然が調和し、日本庭園の多様な美しさを堪能できる場所です。
| 所在地 |
〒920-0936 石川県金沢市兼六町1番2号
|
Address | 1-2 Kenrokumachi, Kanazawa, Ishikawa, 920-0936, Japan |
|---|---|---|---|
| 観覧料 |
【一般(大学生)】 企画展700 特別展1,000円 【高中生】 企画展300円 特別展400円 【小学生】 企画展250円 特別展300円 茶室「清香軒」「清香書院」の特別公開は要事前予約、別途観覧料あり |
Admission fee | ¥700 (Special Exhibition: ¥1,000) Junior High & High School Students(Ages 13-18) : ¥300 (Special Exhibition¥400) Children (Ages 6-12): ¥250(Special Exhibition: ¥300) |
| 開園時間 (通常) |
9:00~17:00 (入館は16:30まで) | Opening Hours | 9:00 - 17:00 (Last admission at 16:30) |
| 休園日 |
水曜日(祝祭日の場合は開館し、翌日休館) 年末年始(12/29~1/2) |
Notes | Closed on Wednesdays, Thursdays when Wednesday falls on a national holiday & Dec 29-Jan 2 |
| ホームページ | https://www.seisonkaku.com/ | Official Website | https://www.seisonkaku.com/en/index.html |






